SIMカードは安いだけじゃない。安さの理由、デメリットもあるので注意しよう
SIMの料金が安い理由とSIMのデメリットとは?
SIMカードの最大の特徴は、かかる費用がとにかく安いことです。
安いからこそ今人気となって通信料金を節約できるSIMに乗り換えたりしているわけですが、安いのにもそれなりの理由があります。その理由をわかっていないと、実は使っていて不便に感じたりすることや、結局割高に感じることもあるでしょう。
SIMが安い理由とは
SIMの多くはドコモやKDDI(au)の回線を借りて通信サービスを提供しているMVNOという形で展開しています。つまり、原価がかかっているわけですね。それでもそういった設備を維持する必要はなく、圧倒的に割安に利用できているわけです。
ここから先は多少の推定がありますが、どれくらの回線容量を確保するかでボリュームディスカウントなどが発生し、さらに割安にドコモやauなどから回線を拝借することが可能になります。回線の通信容量は使い人がどれくらいいるかということと、その使う人ひとりひとりがどの程度の容量を確保しないといけないかということで変わってきます。
つまり、多くの人がSIMカードを使って通信できるように容量を確保しているわけですね。ですので、できるだけ多くの人に使ってもらうほうが良いわけですし、使ってもらう容量も多いほうがいいわけです。
ここである程度のシミュレーションをMVNOの各社が行って、例えば1GBあたりどれくらい収益が見込めるかを計算し、1GBあたり月額料金○○円という形で販売するわけですね。
これまで携帯電話会社の回線はその会社だけでしかサービスを展開していませんでしたので、余っているときもあったわけです。それを別の会社が買い取って使ってもらえればその分利益にになるわけなのでwin-winの関係なんですね。もちろん、SIMを使う利用者もドコモなどのキャリアとMVNOの会社、利用者とで全ての人がwin-winの関係になるようになっています。
では、安い理由は何かというと、以上をまとめると、ドコモやauなどから回線を安く借りて、少ない通信容量で多くの人に使ってもらうことで利用者側も相当安く利用できるということです。
しかし、通信容量を細切れに分割して展開しているので、料金を安くすればするほど通信容量はかなり少なくなります。ですので、実際には月間1GBの通信容量で数百円という価格がつけられているというわけです。
SIMカードのデメリットとは
通信容量の話にも関係しますが、安いだけではないデメリットとなりうる点もあるので注意が必要です。
以下にポイントをいくつかあげておきます。
・安ければ安いほど通信容量が少なくなる
・通信容量を増やすと割高となり、SIMよりもWiMAX2+やワイモバイルのほうがお得になる
・SIMを使えるスマホは使うSIMにより限られる
・音声通話付きSIMで通話はできるが通話料金が高く(30秒で20円)、無料通話などは無い
以上がデメリットです。
安いなりにそれはそれで良いですが、使う人によってはデメリットと感じることも多いです。
このようになりますので、
安さばかり追い求めていると通信容量はプランにより相当少なくなって、利便性が悪くなります。逆に通信用量を増やすと相当割高で本来の目的の節約という観点では疑問が残ります。また、SIMを使うにはスマホが必要でMVNO各社のSIM次第では使えないかもしれない事態に陥ることもあります。
また、デメリットの最後にあげた通話料金は音声通話付きSIMでMNPなどして番号を替えずとも電話ができるようになりますが、どうしても料金は割高となってしまいます。通常のガラケーの携帯プランなどのように無料通話が設けられているわけでもありませんし、かけ放題のようなプランもないので電話は相当割高になってしまうのもデメリットの一つでしょう。
まとめ
ですので、そういったSIMのデメリット・特性をよく理解した上で検討するようにしてください。ただただ安いから、節約できそうだからといった理由でSIMカードを使おうと思っても今まで使っている使い方通りに使えないこともでてくるでしょう。
例えば、普段携帯電話でyoutubeやニコニコ動画をよくみいて、SIMで安いプランに乗り換えるとすぐに速度制限に引っかかって全然見られないということもありうるわけです。
SIMカードの選び方で解説していますが、使い方や目的にあわせてSIMカードを検討するようにしないと損することもでてきますので注意が必要です。
当サイトではSIMカード総合ランキングだけでなく、目的別に選ぶSIMでも個々の状況にあわせて一番重視したいポイントを踏まえて探せるようにしていますので、一度確認してみてください。